インフルエンサーキャスティングまとめ!費用や依頼方法を解説!

SNSで影響力のあるクリエイターに商品やサービスを紹介してもらいたいけれど、「相場がわからない」「どうやって声をかければいいのか不安」と感じていませんか?
本記事では、マーケティング担当者が安心してインフルエンサーを起用できるよう、費用の決まり方から依頼フロー、契約・法務、効果測定まで実務レベルで整理しました。
このページでわかること
- フォロワー規模別の単価目安と料金の内訳
- 事務所・代理店・プラットフォーム各ルートの特徴
- 失敗しない依頼フローとチェックリスト
- 契約書で押さえる法的ポイントとリスク管理
- キャンペーン効果を可視化する測定指標
インフルエンサーキャスティングとは?仕組みとメリット

企業やブランドがSNSで影響力を持つ人物に対し、報酬を支払い自社メッセージを届けてもらう“キャスティング”は、広告費を効率的に使いながらターゲット層へ信頼性の高い情報を届ける手法です。
インフルエンサーキャスティングの定義
単発のPR投稿依頼と比較すると、キャスティングは候補者選抜から効果測定までをワンストップで管理する包括的なプロセスです。違いを下の表に整理しました。
項目 | PR投稿依頼 | インフルエンサーキャスティング |
---|---|---|
目的 | 一時的な話題づくり | 継続的なブランド構築と販促 |
契約範囲 | 投稿1本〜数本 | 投稿・イベント・監修まで含む |
管理負荷 | 低い(やり取りは最小) | 高い(進行・品質管理が必須) |
費用モデル | 固定報酬中心 | 固定+成果報酬など多様 |
期間 | 数日〜数週間 | 数か月〜年間契約も可 |
キャスティングを選ぶ利点は、ターゲット適合度とROIを中長期で高められる点にあります。一方、プロジェクト管理の負荷が増えるため、社内に進行を担う担当者やツールを配置できるかを事前に検討しましょう。
PR手法の種類(案件型・アンバサダー型 など)
キャスティングで採るアプローチは多様ですが、代表的な型を把握しておくと目的への適合度を判断しやすくなります。
- 案件型(一回完結型)
↳商品紹介やレビューを単発で投稿 - アンバサダー型(長期契約)
↳一定期間ブランドの“顔”として継続発信 - イベント/ライブ出演
↳オンライン・オフラインイベントへ登壇 - 共同開発・監修
↳商品開発に参画し話題を創出
案件型はスピーディに試せる反面、継続波及が起こりにくい傾向があります。アンバサダー型は信頼構築に時間をかけられるためLTV向上が狙えますが、選定ミスが長期的ダメージにつながる点に注意が必要です。
依頼チャネル:事務所/代理店/プラットフォーム
発注ルートによって、コストやマネジメント負荷が大きく異なります。代表的な4チャネルを比較すると次の通りです。
チャネル | コスト | 工数 | ブランドセーフティ | 主な利点 |
---|---|---|---|---|
事務所 | 高い | 中 | 高い | 著名人の起用が容易 |
代理店 | 中 | 低 | 中 | 企画〜測定まで一括外注 |
プラットフォーム | 低 | 中 | 中 | 検索機能で比較が簡単 |
直接DM | 最小 | 高 | 低 | マイクロ層を迅速にブッキング |
社内リソースやリスク管理体制を踏まえてチャネルを選ぶことが、ムダな出費を避けながら成果を高める近道になります。
インフルエンサーキャスティングの3つの依頼方法
インフルエンサーを起用する方法についてご紹介します。

キャスティング会社を使用
まず一つ目の方法は、インフルエンサーを探す専門の会社を使うことです。こういう会社を利用すると、自分たちにインフルエンサーについての知識がなくても、ぴったりの人を見つけてくれる可能性が高いです。
というのも、インフルエンサー起用のコツを知らないと、商品に合う人を選ぶのが難しいです。それに、インフルエンサーとつながりがないと、そもそも連絡を取るのすら大変です。
そのため、初めてインフルエンサーを使おうと思ったら、専門のキャスティング会社を使うのが良いでしょう。
所属事務所に相談する
もう一つの方法は、インフルエンサーが所属している事務所に直接相談することです。事務所はインフルエンサーの管理や育成をしているので、その人の特徴をよく知っています。
事務所が詳しく把握しているインフルエンサーを紹介してもらえれば、自社の商品にぴったりの人を見つけやすくなります。気をつけないといけないのは、インフルエンサーの管理があまりできていない事務所もあるってことです。そういうところだと、自社の商品に合わない人を紹介されちゃう可能性もあります。
どちらの方法を選ぶにしても、自社の商品やサービスにどんな人が合うか、しっかり考えておくことが大切です。

直接営業
フリーであれば、すべて自己完結しています。そのため、DM等で直接連絡してみると良いでしょう。
また、もし事務所所属のインフルエンサーであれば、正しい連絡先を共有してくれるインフルエンサーも多いです。インフルエンサーも仕事はほしいので、案件の連絡には基本的寛容です。
インフルエンサーキャスティングにおすすめの会社
インフルエンサーキャスティングをしたいなと考えている方におすすめの会社を3つ厳選しました!
ONECARAT

けの事務所なんです。すごく手厚いサポートがあって、業界でもつながりが広いってことで知られています。
SNSでリスナーを増やしたり、外の仕事に挑戦したりするのも手伝ってくれるため、インフルエンサーとしても活躍の場が広がるでしょう。
そんなONECARATだからこそ、多種多様なインフルエンサーのキャスティングが可能です。
studio15

studio15は、有名なインフルエンサーが所属してるTikTokマーケティングの実力派な企業です。
インフルエンサー自身の企画力を活かしたタイアップが得意で、魅力的なコンテンツを提供してくれます。アカウントの運用もしてくれるから、包括的なサポートが頼もしいです。
GROVE

GROVEは、キャスティング力が優れてる企業です。
テレビ番組やCMに出演してるインフルエンサーの影響力を活かせるのが強みだよね。管理体制もしっかりしてるから、信頼できるサポートが期待できるでしょう。

キャスティングの費用相場はいくら?料金の考え方と内訳

インフルエンサーを起用するときの費用は「フォロワー規模 × 単価」が軸になりますが、投稿内容や使用権などの追加要素によって最終金額は大きく変わります。
フォロワー数別の単価目安
フォロワー規模ごとに、主要SNSでよく採用される投稿単価のレンジをまとめました。
フォロワー規模 | Instagram (円/1投稿) | X(Twitter) (円/1投稿) | TikTok (円/動画) |
---|---|---|---|
Nano (1k–10k) | 5,000〜20,000 | 3,000〜15,000 | 10,000〜30,000 |
Micro (10k–50k) | 20,000〜80,000 | 15,000〜60,000 | 30,000〜120,000 |
Mid (50k–500k) | 80,000〜500,000 | 60,000〜400,000 | 120,000〜800,000 |
Mega (500k–1M) | 500,000〜1,500,000 | 400,000〜1,200,000 | 800,000〜2,400,000 |
Celebrity (1M+) | 1,500,000〜応相談 | 1,200,000〜応相談 | 2,400,000〜応相談 |
この表はあくまで目安です。フォロワー属性やエンゲージメント率、競合の有無によって上下幅が生じるため、実際の見積もりではクリエイターごとの実績を確認しながら金額を調整します。特に動画主体のTikTokは制作難度が高く、同規模でもInstagramより単価が高くなる傾向です。
追加費用(制作費・交通費・権利料)
投稿単価だけでは済まないコスト要素を洗い出すことで、後から請求が膨らむリスクを防げます。主な追加費用は次のとおりです。
- 制作費
↳サムネイル作成や動画編集など外部クリエイティブ費 - 交通費・宿泊費
↳現地撮影やイベント出演時の実費 - 商用権・二次使用料
↳自社SNSや広告に転用する際のライセンス料 - ライブ配信リハーサル費
↳複数回テスト配信が必要なケースで発生 - 成果報酬インセンティブ
↳CPS・CPIなどKPI達成に応じた追加支払い
見積もり段階で「投稿後に素材をリターゲティング広告に活かすか」「地方ロケが必要か」といった要件を整理すると、追加費用を事前に計上できます。契約書で費用負担の範囲を書き分けておくとトラブル防止につながります。

料金を左右する要因(業界・SNS・納期)
同じフォロワー数でも、商材の特性やスケジュールによって金額は変動します。代表的な要因を一覧化すると次のようになります。
要因 | 費用への影響度 | 主な理由 |
---|---|---|
業界(金融・美容・ゲーム など) | 大 | 法令遵守や撮影条件が厳しい領域は報酬が上がりやすい |
SNS種別 | 中 | 動画プラットフォームは制作負荷が高く単価が割増 |
納期の余裕 | 中 | 急ぎ案件はスケジュール確保料として追加料金が乗る |
撮影場所・形式 | 小 | スタジオ貸切や屋外ロケでコスト増 |
競合排他期間 | 小〜中 | 契約期間中に競合案件を受けない条件を付けると報酬が増加 |
たとえば薬機法を順守する医薬部外品の案件では、台本レビューや表現監修が追加作業になるため単価が上がりやすい傾向です。案件特性と納期を早めに固め、影響度の高い項目を減らす工夫をするとコストを抑えられます。
まとめ|最適なキャスティングでROIを最大化する
インフルエンサーキャスティングは、フォロワー規模別の単価目安と追加費用の把握、そしてチャネルごとの強み・弱みを押さえることで、おおよその予算と期待効果を数字で描けるようになります。
さらに、目的とKPIを定義したうえでクリエイターを選び、契約書に使用権や成果報酬条件を盛り込めば、計画段階でリスクと費用のぶれ幅を狭められます。
キャスティングは、戦略と運用の両輪がかみ合ったときに初めて投資回収率が伸びる手法です。本記事で得たフレームをもとに、自社のマーケティング計画へ落とし込み、最適なクリエイターとのパートナーシップを築いてください。